80.南方熊楠 [生物]
先週は怒りの攻撃を2発かもしましたが(おつき合いありがとうございます^^)、今週は再び菌類月間をかもしますです。
キノコ類、カビ類をやったので、今週は粘菌類!でもその前に。
海洋堂が「もやしもん」の菌類フィギュアを出しているようなので、いまやおたくの聖地と化した秋葉原ラジオ会館(昔はオーディオマニアの聖地だったけどなぁ…)4Fの海洋堂直営ショップへ。
ありました、「もやしもん」ガチャガチャが。狙うはA.オリゼー! しかし…一番つまらないC.ボツリナムを2回も引いてしまった。orz
磁石になってる。とりあえず仕事部屋のホワイトボードにくっつけてます。今週末も行ってみよ。しかし大人が1人で入るのはちょっとはずかしいビルになってしまった。www前はメイドだらけだしwww
粘菌(または変形菌)は、若い時は薄く広がりアメーバのように動き回って倒木や朽ち木や土中の微生物を食べてまわってる。この状態を変形体という。↓ wikipediaより。種類は不明。
![800px-Myxogastromycetidae_sp[1].jpeg](https://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_559/rikasanpo-hon/800px-Myxogastromycetidae_sp5B15D.jpeg)
やがて時期が来ると、集まって立ち上がり、あるいはコケの胞子体のような形状の子実体となり、胞子をまく。そして死んでいく。↓ はツノホコリの未熟な子実体。wikipediaより。
![800px-Ceratiomyxa_tunohokori01[1].jpeg](https://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_559/rikasanpo-hon/800px-Ceratiomyxa_tunohokori015B15D-c9ab6.jpeg)
つまり前半生は動物のように動き回り、後半生はコケのような植物のように胞子をまく、という何とも不思議な生きものなのだ。
この不思議な粘菌をはじめ、様々な菌類、さらには民俗学までを独学で研究し、そして極めた怪人物がいる。それが南方熊楠(みなかたくまぐす 1867-1941)だ。
南方熊楠は、江戸末期(慶応3年)の和歌山県の城下に生まれ、明治16年に東京に出てきて共立学校(今の開成中学)に入学。明治17年には東京大学予備門(後の一高)に入学。夏目漱石や正岡子規が同級生だ。
このへんまではエリートコースを歩んでいるんだけど、だんだん授業を聞いているのが嫌になり、外で植物を採取したり、上野図書館(今は国際子供図書館になってる。古い建物を生かしたモダンな建物でなかなか良いよ)で本を読みまくったりするようになり、そして明治18年には東京大学予備門をやめて、故郷へ帰ってしまう。
その翌明治19年、アメリカに渡り、サンフランシスコの商科大学に入ったり、ミシガン州の農科大学に入ったりするものの、つまらなくて結局やめてしまい(問題もずいぶん起こしてる。特に大酒で。^^; 今週の本にやけに詳しい。)、自力で各地で菌類の採取を始める。新種の発見もあり、世界的な雑誌「Nature」に投稿したりしてる。
やがてキューバに渡り、そこからサーカス団に参加(!)して南米各地を渡り歩きながら、菌類の採取を続けていく。
明治25年にアメリカに戻り、そこからイギリスへ。明治26年には大英博物館に頻繁に出入りするようになり、明治28年には「東洋図書目録編纂係」の職を得てしまう。
この行動力!明治の初めだよ。19カ国語を操ったらしい。しかし暴力事件で大英博物館を出入り禁止にされてしまう。日記にはこうなってる。
午後、博物館書籍室に入りざま毛唐人一人をぶちのめす。」 ^^;
しかもこれ1回ではない。大暴れしたかと思うと中国で辛亥革命を起こした孫文と親交を結んだり、「Nature」に星座に関する論文を投稿したり、まぁなんともスケールがでかいというか、はちゃめちゃな人だ。
このあと明治33年に日本に戻り、そこからは和歌山県田辺市を拠点に紀伊半島で菌類、粘菌類の研究に没頭する。かつまた民俗学にも通じ、「南方曼荼羅(これは中学生には意味不明だね)」を表していく。
紀伊半島は降雨量が多く、菌類や粘菌類が豊富なんだよね。その研究には最適。田辺のはずれに南方熊楠記念館がある。僕はだいぶ前に行った事がある。熊楠のデスマスクが飾ってあり、おーっ、異能人よ!と感激して帰ってきた。
今週の本「南方熊楠」は、あまり科学的な話はない。民俗学的な話も少ない。アメリカとイギリスでの大暴れ日記、という感じです。あまりおもしろくなかった。ま、一応岩波ジュニア新書+菌類月間という事で紹介しました。ただ、とてもおもしろい人なので、読む価値はあるよ。
◆中学生で読める度:★★★★☆
◆内容充実してる度:★★☆☆☆
本当はこれを紹介したかった。粘菌の本で出た中では最もおもしろい。興味津々、ワクワク。でも重版未定で今は手に入らないみたい。古本で何と5000~10000円もする。うちのどこかにあるんだけどなぁ。ちょっと見つからず。 検索したら目黒区の図書館(区民センター、緑ヶ丘)にはあるみたい。強くお勧め。
偉大な水木しげる先生がマンガにしてる。
オイ、キタロウ!コノマンガハキケンダゾ! (◎)/
そうだねとうさん、ゲ○は吐くし、いつもふんどしだし、時々中身を見せちゃうし。気をつけた方が良いね。 (/@_W) ←鬼太郎だよ。
文化人類学者中沢新一(好き嫌いあり。僕は好き)による「南方曼荼羅」の読み解き。高3ぐらいになったら読んでね。表紙の写真は粘菌ムラサキアミホコリだよ。
上野の科学博物館でやる「菌類のふしぎ」展のパンフレットには粘菌が入ってないんだけど、日本変形菌研究会のHPには10月11日(土)に科学博物館でやる粘菌の観察会の案内(行ってみるべし!)が載ってる。ってことは粘菌もあるのかな?
科学博物館の「変形菌のすべて」に行くと、まさに粘菌のすべてが分かる。
動き回るところはYou Tubeで「粘菌」で検索すればいろいろ出てくるよ。
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